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全体的な平均点は変わらないでしょう
2025年に実施された愛知県公立高校の入試問題について総括します。今年度の入試では、各教科に様々な変更点がありましたが、全体的な平均点は大きく変わらないと予想されます。
マークシートの受験も3年目となり、受験生たちは過去問や模擬問題を通じて対策を進めてきました。そのため、試験に対する慣れもあり、点数の大幅な変動は見られないのではないかと考えられます。
上位層は失点が命取りに
教科ごとの難易度変化
- 英語:リスニングはやや難化、筆記は変わらず
- 社会:歴史・公民はやや難化、地理は易化
- 理科:変わらず
- 数学:やや難化
- 国語:変わらず
全体として難しくなった印象を受けますが、上位層の受験生にとっては、それほど「難化した」と感じることはなかったかもしれません。しかし、どの教科も20点近くを安定して取る受験生にとっては、数学の計算ミスのような「わかっていたのに」という失点が命取りになります。
当日点で差がつかない場合、内申点の重要性が増します。来年度の受験者は、今のうちから内申点を意識した対策を進めることが必要です。

中位層の勉強の仕方に差がつく
偏差値45~55程度の受験生にとっては、今年の試験は感じ方に差があるものだったでしょう。
社会の歴史の問題で「難しくないか?」と感じたり、数学の問題で「大体わかるけど…」と不安を感じたりする場面があったはずです。この層の受験生は、知識が不安定であることがポイントとなります。模試などでこの偏差値帯にいる受験生は、勉強方法の見直しが必要です。
普段から「何で?」の部分の学習を
この偏差値帯の生徒は、学校や塾の授業で「全くわからない」ということは少ないため、上位層と同じように「問題演習中心」の勉強法を取りがちです。しかし、知識の深さが不足しているため、応用問題でパニックになることがあります。
これを改善するために、普段から「何で?」の部分に注目して学習することが重要です。例えば、社会なら「なぜこの出来事が起こったのか?」を考えながら勉強することで、知識の定着が深まります。

普段から解説を読み込みましょう
「わからないことはすぐに先生に聞く」というのは良いアドバイスですが、中位層の受験生にとっては考える機会を奪う可能性があります。
まずは、解説を読み込む習慣をつけ、自分で調べることを心がけましょう。そのうえで質問すると、より理解が深まります。解説を読むことに慣れていない受験生は最初は苦労しますが、この習慣が後々大きな差につながります。
2026年の問題傾向
2025年の試験では、「思考力」を問う問題が増加しました。これは今後も続くと予想されます。
文部科学省が推奨する「思考力・判断力・表現力」を重視した出題が続くため、語句を覚えるだけの勉強では不十分です。「なぜ?」を考える学習を取り入れ、問題の本質を理解することが重要になります。
2026年の受験に向けて、暗記に頼らない学習を意識していきましょう!
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